「下水道管渠の更生工事」とは?

私たちが生活する地下には下水道管が埋設されており、その耐用年数50年とされています。そこで問題になるのが、経年劣化です。また、地震などの災害による漏水や破損などが起こることもあります。

このような下水道管に対し、その再生・修復を行うのが、更生工事です。「管更生工事」とも呼ばれます。

マンションやビルの排水管から下水道まで、さまざまな配管工事で更生工事が行われています。

C-ONE工法について

C-ONE工法とは、老朽化した下水道の本管や取付け管に、ポリエステル樹脂で浸透したポリエステルフェルトにプラスチックフィルムを溶着させた再生材を、反転挿入して温水で硬化させ、既存の管路内にプラスチックパイプを作り出す技術です。

取付け管の施工方法は、本管更生前に行う場合は、管内作業用ロボットを用いて、取付け管用の材料を本管から取付け管の口にセットし、反転させて挿入します。その後、ツバ部分をロボットで本管内壁に密着させ、温水を注入して材料を硬化させます。

本管更生後に取付け管を施工する場合は、同じ手順で材料を反転挿入し、その後、パッカーを引き込んで拡径させ、ツバ部分を本管更生材の内壁に密着させ、温水を注入して材料を硬化させます。

この技術により、本管と取付け管の接合部は、施工順序に関わらず、水密性を持つ一体化した再生管構造を形成することが可能です。

当社では、主に取付け管の再生にC-ONE工法を利用しています。